●タラワの被害状況(2002年5月) |
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クリスマス島はキリバス共和国に属しています。その首都がここでご紹介する「タラワ」です。国民の半数(約4万人)が住むといわれていますが、ここも海抜の低い環礁の島です。 2002年5月に取材に行きました。もっと早く公開しなければならなかったのですが・・・。 一見すると環礁に見えない三角形の不思議な形をしていますが、左の地図の濃い水色の部分がラグーンです。薄い水色は太平洋です。 温暖化による海面上昇の被害は左下の「BETIO:ベシオ」から「BAIRIKI:バイリキ」にかけて至る所で目にします。 中でも波による浸食の被害が目立ちます。 |
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この写真は干潮時に撮影しています、左側に道路がありますが、ほとんど段差もなく海につながっています。椰子の木が倒れているのは波に浸食されて倒されてしまったからです。 満潮時道路が冠水してしまう事が想像出来ます。 |
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これは遺跡ではなく数年前までここに家があった跡です。石組みで堤防を作って波から土地を守っていたのですが、ある時堤防ごと流されてしまったようです。 |
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こちらの家では、家の周りに土嚢を積んで波の侵入に備えています。大きな波はこの程度の工夫では防ぎきれません。住人は伝統的な家屋の脇に、コンクリートの住宅を造る工事を進めていました。コンクリートの方が波に流されなくて安心だと考えているようです。 |
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ベシオの港にある本格的な防波堤も波による浸食で壊されています。 |
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こちらの堤防も壊れています。堤防を乗り越えて入ってきた波が、海に戻る時に内側から堤防を流し出してしまうのだそうです。 同じく波に倒された椰子も痛々しいです。 |
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この砲台は第二次世界大戦の際に日本軍が作ったものです。アメリカ軍の激しい攻撃で破壊されたのだと思いますが、何故こんな波打ち際に作ったのでしょう? 実は作った当時は、波打ち際はもっと遠くにあったそうです。それがいつの間にか砲台の足下に及んでいます。 |
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タラワの案内をお願いした、タラワ気象庁長官のテケナ氏、彼が指さしているところにも小さな砲台があったそうですが、波に壊されて跡形もなくなっています。 彼の家はこのすぐ左手にあります。いつ波が家まで来てもおかしくないと感じているようです。 |
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