2018年のプロジェクト報告


運搬・押印に当たってのレポート
 
プロジェクトを主宰しております助安博之です。2018年も皆様からのたくさんのあたたかなご支援ありがとうございました。

今年でクリスマス島訪問は通算16回目になりました。皆様のお陰で、クリスマス島とは本当にすごい縁で結ばれているとつくづく思います。心よりお礼を申し上げます。

さて、今年のレポートをさせていただきます。

【クリスマス島郵便局にて】
今年は新しく2人若い郵便局スタッフも加わりました。12月10日頃からの日本到着になります。

郵便局員のテレマ・テタボさん、スタッフメンバーさんが押印を。













【クリスマス島のブラザーたちと】
クリスマス島には長年のブラザーがいます。この「クリスマスカード・プロジェクト」の起ち上げから大変お世話になったクリスマス島が所属するライン諸島の元大臣Jim Taekiti(シーム・タエキチ)の息子Cruise(クルーズ)、もうCruiseが子供の時から知っています。今回もCruiseとずっと一緒でしたが、写真はCruiseたちとの車での移動で、これを見ると少しクリスマス島の様子がわかると思います。ここ最近クリスマス島も温暖化による異常気象で2年間で3,4回ほどしか雨が降っていないらしく、作物はほとんど育たないそうです。野菜果実は輸入頼りですが、Hawaiiからのリンゴは送料もかかるために1個400円。なかなか買える値段ではありません。クリスマス島民の健康がとても心配です。しかし、昨日は大雨が降りました。救いの雨です。一度の雨で、島内には水たまりがあちらこちらにできました。


























































クリスマス島は東京23区620Km2の半分以上の大きさがありますが、人口はたったの8,000人で、島内の一部に皆が住んでいるため、少し離れると自然が壊されずに広がっています。しかし、珊瑚礁で出来たクリスマス島の平均標高は1.5mしかありません。大人の平均身長より低いのです。「温室効果ガス」の排出による地球の温暖化で、南の島ではすでに様々な被害が出始めています。

異常気象で雨が全く降らなくなったり、今まで来なかった台風も直撃することもあります。また何よりも、温暖化による1cmの海面上昇は、平均標高1.5mのこの島の島民には命取りになります。海水が陸に入ってくると地下水に影響を与え、飲み水も確保出来なくなってくるからです。地下水に海水が混ざると作物も育たなくなります。

「温室効果ガス」は、石油などの消費量で増大するガスです。日本は、中国、アメリカ、インド、ロシアに次いで「世界5番目」の排出量。クリスマス島が属する「キリバス共和国」は、「温室効果ガス」の世界比率は「0」に近いでしょう。世界の異常気象の原因は、私たち先進国が原因なのです。クリスマス島島民たちは、温暖化に対する責任も「0」と言っていいです。

プラごみ対策にようやく腰を上げた日本ですが、今まではプラスチックごみは、最後の処理を中国に持ち込むことで「環境に優しい」という感覚になっていました。しかし、その中国が資源ごみ受け入れを禁止したことで、行き場を失ったプラスチックごみは日本国内にあふれかえっている状況です。日本はコンビニ店舗数が軒並み増えています。1人の人がランチを買った時のプラスチックごみは袋一杯分になります。日本こそは、便利さを求めるのではなく、一人一人が「ゴミ問題意識」をしっかりと持っていかないとならないと思います。リサイクルはあたり前で、それよりも「節ゴミ」こそが最も重要だと考えます。

最近日本各地では異常な暑さになりますが、「地球温暖化」のことはほとんど話題にもなりません。選挙中でも「地球温暖化」のことを言う政治家はとても少ないです。なぜなら「経済」に直結することなので、勇気を持って「環境問題」を言える政治家はほとんどいないのです。一つの地球という「ホーム」で皆が一緒に暮らしています。「無関心」だけはやめてほしいです。せめて自分だけでも「節電、節ゴミはやっていこう!」と思ってほしいです。

地球温暖化の進行はまったく止まっていません。各国の今の温室効果ガスの削減目標が達成されても、産業革命前からの気温上昇は3度になる可能性は高いです。にもかかわらず、削減目標を引き上げる議論は進んでいません。

この「クリスマス島からクリスマスカード・プロジェクト」にご参加された皆様、どうか少しでも世界の温暖化に気にかけていただき、小さな小さな吹けば飛んでいってしまうような国もあって大変な状況になっていることも知っていただけたらと思います。

皆がHappyになれるようなより良い世界になるように、私たちも何かしっかりとできるように務めていきたいと思っています。


排出量、日本は世界で5番目ですが、一人当たりの排出量は世界で4番目です。

中国(人口:13.5億人)・・・一人当たり排出量:6.8トン
アメリカ(人口:3.1億人)・・・一人当たり排出量:14.9トン
インド(人口:12.2億人)・・・一人当たり排出量:1.6トン
ロシア(人口:1.4億人)・・・一人当たり排出量:10.0トン
日本(人口:1.3億人)・・・一人当たり排出量:9.0トン
韓国(人口:0.5億人)・・・一人当たり排出量:11.5トン


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クリスマスカード・データ
【発行部数】1,000セット
【送信部数】474セット
      日本宛:460セット  海外宛:14セット
【押印日程】2018年11月28日
【日本での配達日】2018年12月10日〜12月20日

2017年のプロジェクトの報告

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Merry Christmas from Christmas islandは温暖化による海面上昇の被害を受けている南の島々の現状を、多くの方々に知っていただきたいという目的でロケットミュージック・エコプロデュース部が制作・販売しています。売上の一部は海面上昇の被害を受けている現地政府に提供されています。

協力:クリスマス島クリーンアップ基金
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