2016年のプロジェクト報告


運搬・押印に当たってのレポート
 
プロジェクトを主宰しております助安博之です。2016年も皆様からのたくさんのあたたかなご支援ありがとうございました。

今年でクリスマス島訪問は通算14回目になりました!皆様のお陰で、クリスマス島とは本当にすごい縁で結ばれているとつくづく思います。心よりお礼を申し上げます。

さて、今年のレポートをさせていただきます。

【ホノルルから週一便のクリスマス島行き便】
週に一便しか飛ばないので、事故等でクリスマス島行き便に乗り遅れたら、次の便は来週に….7日後。皆様のクリスマスカードを持って行くので、必ず乗らないとなりません。船やヘリコプター等の他の手段はまったくありません。唯一の行き方は、このFIJI AIR(フィジー航空)のみ。今まで14回中、ある年は飛行機エンジントラブルでHonoluluで待機。1日待っても、2日待っても飛ばず、結局3日足止め...そして4日目でなんとかなりました。今のところこの1回ですが、前までは10人乗りのプロペラ機で「今日はちゃんと飛ぶのだろうか?」と心配でしたが、ここ最近はFIJI AIRのジェット機が運行なので安心です!



【クリスマス島国際空港ターミナル】
Hello, Christmas Island
1年振りのクリスマス島〜〜〜!!



【クリスマス島国際空港ターミナル入国審査審査】
今年も海外からのフィッシャーマンたちが集まっています。Hawaii, Honoluluから週に1便しか飛んでいないため、せいぜい1週間で20人〜30人のツーリストしか入国しません。毎年、日本人はとても少ないです。日本からですと9泊11日の日程が必要ですので、フィッシャーマン、サーファー、ダイバーは上司に「クリスマス島で極めてきたいので休みを11日ください!!」とお願いし、上司が「オ〜〜〜、クリスマス島か!!!!イイよっ!!!!」と言ってくれない限りなかなか日本からクリスマス島は難しい日程だと思います。しかし、11日かけても一度は来ていただきたい素晴らしい島です。



【クリスタル・ビーチ・ロッジ】
宿泊はいつものクリスタル・ビーチ・ロッジ。部屋からは20歩でビーチに。初日の夕焼け!!



【クリスマス島郵便局にて】
今年のクリスマスカード、クリスマス島郵便局長がスタンプを押してくれています。12月15日以降に日本に届くと思います。無事に届きますように!!







郵便局員のテレマ・テタボさんと郵便局長(右)。


【クリスマス島】
クリスマス島は、珊瑚礁だけで出来た島としては世界最大388km2の面積があります(東京23区の半分以上の面積)。そこに6,000人が住んでいます。と言ってもこの広大な島でもその6,000人が住んでるのは以下の地図の、左上のLondon〜Airportのほんの一部分の場所だけです。電気や水の問題があるからです。



クリスマス島は、キリバス共和国に属します。キリバス共和国は33の島から成っていて、総人口は10万の小さな小さな国です。その平均標高は1.5m。人の身長よりも低いです。温暖化による1センチの海面上昇は命取りになります。海面上昇の原因は僕ら先進国が出すCO2が原因です。ほとんど電気を使わず自然との共存で平和に暮らすキリバス共和国はまったくの被害者です。

しかし、被害が徐々に徐々にクリスマス島にも迫っています。

写真は去年水没のため分離してしまった場所。向こうに見える孤島は2年前までは地続きで元々は船着き場でした。ことろが、温暖化による海面上昇で遂に分裂してしまい、今ではこの孤島は何にも使われていません。つまり国土が海面上昇のために削られていっているのです。僕の知らない所で、このような状況はたくさん起こっていると思われます。



温暖化はこれからも続いていくでしょう。

世界から190カ国の首脳が集まる「世界地球温暖化防止会議」は今年で22回目。国連加盟国は193カ国ですから、190カ国のトップが集まるこの世界会議はかなりの重要会議として考えられています。しかし、参加する国のトップ達は自国の経済を守ることに一生懸命で、キリバス共和国のような太平洋上に浮かぶ海抜の低い島国のことは視野にはありません。これは毎年毎年、キリバス共和国はじめ、吹けば飛んでいってしまう弱者の国々にとって悲痛の会議となっています。

今日の今日でも以下の写真の状況です。もう民家の庭先まで、海が近づいて来ているのです。昔は海も50m向こうにあったらしいです。皆様は、この写真のようにこんなに小さな「砂浜」って見たことありますか? テントも張れないし、スイカ割りもできないです。普通ではないのです。もし、異常気象で日本に来るような台風が直撃したら(今までは台風はこの島には来ません)、考えられないほど恐ろしいことになります。



「二酸化炭素の排出量」の世界トップ5は、中国、アメリカ、インド、ロシア、日本。これら大国の責任は地球レベルで考えなくてはならない大きなものです。





私共では、この「クリスマス島からクリスマスカード・プロジェクト」の他に、「クリスマス島クリーンアップ基金」活動もやっております。今年2016年は、素晴らしい報告もありますので、以下もご参照ください;

《クリスマス島クリーンアップ基金・活動記録》
http://www.christmasisland-clean.org/history/20161212/index.html

【クリスマス島のフィッシング】

クリスマス島周辺海域には、北極や南極からの深層海流水が沸きあがってきています。深層海流水の豊富なミネラルは、大量のプランクトンを育み、そのプランクトンの恩恵を受けて、魚もたくさん育ちます。そのため、クリスマス島では考えられないほどの大魚がいてフィッシングの憧れの島となっています。世界中から夢に満ち満ちたフィッシャーマンが集まります。2週間以上滞在するフィッシャーマンも少なくはありません。僕はフィッシャーマンではないのですが、クリスマス島の「ゲームフィッシング」がどれほど魅力的なものかよくわかります。今までどれほど世界中のフィッシャーマンから夜な夜なBeerと葉巻を吸いながら話しを聞いたことか・・・

以下にフィッシングの写真を載せます。これらの写真を見ればクリスマス島の雰囲気がわかります。





ザ・秘境!!! クリスマス島のフィッシングはとにかくバイヤーです(業界用語:やばい)!! プロフィッシングガイドのMichaelと休日に2日間連続で行ってきました。





とにかく歩く歩く歩く歩く歩く歩く歩く歩く歩く歩く、ほとんど止まりません。7:00〜16:00で6時間は歩きます。しかも日陰もないし暑いです!!!!! これがスポーツ・フィッシングで、世界中のフィッシャーマンがクリスマス島に来る理由がわかります。秘境だから丸1日人に会いません。たまに鳥だけ。Michaelは僕のクリスマス島No.1ブラザー! 毎年このMichaelに世話になります。Michaelのお父さんのJimは、元LINNIX省大臣、元クリスマス島市長で、Tokyoに来たことも。その時には僕がガイドをしました。Jimにはとにかく僕らの活動で大変お世話になりました。素晴らしく尊敬できる人物。しかし、2年前に他界。クリスマス島のフィッシングガイド、皆マジメでイイやつが多いですけど、このMichaelはちょっと違います。ワル!! ガイドやりながらBeer飲んで(まあ僕と一緒にいるからですけど)タバコもガンガン吸います。今回、ほんの少しあった木陰でBeer飲みながら休んでいた時Michaelが「先月フィジーの医者に飛行機で行ったんだけど、心臓にトラブルがあるから、今後しばらくは歩くこともダメだ。Beerもタバコも。って言われたけどブルシッド!! そんなの関係ねえ! オレは家族養っていかなければならないし、娘も生まれたばかりだしね。ガイドも続けるしBeerもタバコもやめねぇよ」と言っていました。まあそう言うでしょうね、ブラザーは。というわけで、また今回もとってもクリスマス島を楽しませてもらいました! 暑かったですけどね!! LOVE & PEACE!!











































































データ
【発行部数】1,000セット
【送信部数】766セット
      日本宛:746セット  海外宛:20セット
【押印日程】2016年11月30日〜12月6日
【日本での配達日】2016年12月15日〜12月20日

2015年のプロジェクトの報告

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Merry Christmas from Christmas islandは温暖化による海面上昇の被害を受けている南の島々の現状を、多くの方々に知っていただきたいという目的でロケットミュージック・エコプロデュース部が制作・販売しています。売上の一部は海面上昇の被害を受けている現地政府に提供されています。

協力:クリスマス島クリーンアップ基金
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