日本版スペースシャトル着陸実験、見事に成功
2002/10/18 |
2002年10月18日未明、日本版スペースシャトル(HOPE-X)の1/4スケールモデルでの着陸実験が無事成功しました。この実験のために、一昨年から入念な準備がされていました。
さて、この日本版スペースシャトルですが、着陸実験の後の予定は特にありません。というのも、これ以降の開発のための予算が凍結されてしまっているからです。その背景には、打ち上げられないのでは?という意地悪な見方から、アメリカに任せたほうが・・・という消極的な態度まで、様々な思惑があるようです。 日経B20 で紹介された記事 【クリスマス島(キリバス)18日共同】 日本版スペースシャトル実現を目指す航空宇宙技術研究所と宇宙開発事業団が、18日午前5時50分(日本時間同午前零時50分)、南太平洋のキリ バス共和国クリスマス島で、無人実験機の飛行試験を実施。離陸した実験機は予定の経路を飛行して自動着陸し、見事に成功した。 試験は同島南東部のイーオン飛行場周辺に生息する海鳥が活動を始める前の時間帯を狙って開始。実験機はジェットエンジンを使って離陸し、高度600メートルまで上昇後、衛星利用測位システム(GPS)を頼りに旋回しながら滑走路に進入し、離陸から9分30秒後に自動着陸した。着陸直後に大きくバウンドしたが無事に停止した。 航空宇宙技研が7月にオーストラリアで行った別の機体による飛行実験が製造ミスにより失敗したこともあり、関係者はほっと胸をなで下ろした形。「次はナイスランディングを決めたい」と意気込みを見せた。 実験機は三角翼と2枚のかじを備え、全長3.8メートル。11月までに高度を上げながら数回の高速飛行試験を行い、最終的には高度5キロからマッハ0.5以上の速度で滑空、通常の旅客機では考えられない25度という急角度での滑走路進入を試みる計画だ。 来年春にはスウェーデンで別の機体を使った飛行実証も行う予定。 原文:http://b2o.nikkei.co.jp/contents/news10/afternoon/20021018n25ai004_18.cfm |