ツバルの人々、海面上昇で2002年から国外避難

2001/10/25

ツバルの子ども達:この子達は自分の子供を
自分の国で育てることは出来ないのです。

南太平洋の9つのサンゴ礁の島からなる人口約1万人の国ツバルは、海面上昇による沿岸域の浸食や塩害、洪水、サイクロン、干ばつなど深刻な温暖化の影響を既に受けている。

このためツバル政府は国外移住計画をたて、ニュージーランド政府から受け入れの承諾を得た。移住は2002年から始まり、今後20〜30年かけて行われるという。

ツバルのラウペパ環境省書記官は、米国の京都議定書反対の姿勢を「ツバルの次世代の人々が祖国に住む自由を奪うものだ」と厳しく批判し、移民の受け入れを拒否した豪政府に対しても「不法入国者と同様の扱いをされた」と批判している。

BBC 10/6、Climate Change 10/15


沈んでしまうのがアメリカ合衆国だったらどうでしょう?多分、「京都議定書を守らない国はテロリストと同じだ」とブッシュは得意げに演説し、各国に二酸化炭素の排出を直ちに止めるように依頼するのでしょう。なんといっても国際協調が大切なのですから・・・。

でもそれが他国のことならアメリカはどうでもいいのです。特に小さな小さなツバルのような国の人達のことなどは、アメリカの言う「世界の正義」にはどうでもいいことなのです。せめてツバルに油田でもあれば別だったかもしれませんね。アメリカはお金を生むところは放ってはおかないですから。

現在アメリカ合衆国は「京都議定書は守らない!、それよりも自国の利益を優先したいから、この件では、国際協調は無視する」と主張しています。

そのおかげて、今月末からモロッコで開催されるCOP7で、京都議定書を発効(決定したことを実行に移す)ことが出来ないことが予想されます。

かたや、アフガンの報復に対しては「国際協調が大切だ、協調しない国はどこであろうと攻撃する」と叫んでいます。

このような身勝手で人間の欲望を剥き出しにした行為こそが環境を破壊する一番の要因だと言うことを早くわかってほしいものです。

このニュースはEnviro-News from Junko Edahiroをもとに主催者の遠藤が書き起こしました。

Merry Christmas from Christmas islandは温暖化による海面上昇の被害を受けている南の島々の現状を、多くの方々に知っていただきたいという目的で未分離デザイン研究所 Site Communications が1999年より制作・販売しています。売上の一部は海面上昇の被害を受けている現地政府に提供されています。

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