![]() |
2001年6月15日開催された「アースデイフォーラム」に参加することが出来ました。感想などを書かせて頂きます。
1970年4月、アメリカのウィスコンシン州選出のG.ネルソン上院議員の呼びかけで始まった「アースデイ」。以後、昨年までの30年間にこの動きは世界181ヶ国に広がり、参加者数は世界中で5億人。市民が主役の世界最大の環境イベントとなっています。そのアースデイを記念して、坂本龍一氏のプロデュースによる連続対談「アースデイフォーラム」を開催します。村上龍氏(作家)、毛利衛氏(宇宙飛行士)、古川享氏(マイクロソフトコーポレーションバイスプレジデント)、野口健氏(登山家)らによる熱い対談を予定しています。それぞれのテーマ、立場で地球環境問題について議論していただきます。坂本氏は村上氏と対談するほか、その他全ての対談にも参加します。 主催:アースデイフォーラム実行委員会、朝日新聞社 |
|||
| 第1部 毛利衛 (宇宙飛行士)×野口健(登山家) 『EARTH』---宇宙から見た地球、エベレストから見た地球 | ||||
| 印象的だったのは、毛利さんの地球の話しです。
地球を取り巻く空気の厚みは、わずか30〜40kmしかないそうです。地球の直径 12,000km と比較すると、まるでリンゴの皮のような存在です。そんな薄膜に守られて私達は生きているのです。 そのリンゴの皮がずいぶん汚れているのは宇宙から見ても分かるそうです。1992年にピナツボ火山(フィリピン)が噴火した時の噴煙は、わずか3日間で地球を覆い尽くしてしまったということです。ということは「僕たちが乗っている車の排気ガスも3日間で全世界を覆ってしまうのですね:坂本教授談」ということなのです。 そして、私達人間が出している二酸化炭素の量は、火山が排出する量の250倍もあるそうです。それが継続的に排出されているのが問題だと坂本教授は指摘していました。 私達は、常に薄膜のリンゴの中に住んでいる、他の生き物や、他の国の人達に思いを馳せながら生活していくことが大切だな〜などと感じました。常にイメージしているということは大変なことですけどね....頑張りたいと思います。 |
||||
| 第2部 森野栄一(経済評論家)×西部忠(北海道大学大学院経済学研究科助教授)『ECONOMY』---自然と人に優しい経済システムとは? | ||||
| 第2部はお金とエコロジーのお話です。とても興味深いお話をお伺いすることが出来ました。
経済力が豊かな国が、エネルギーを大量に使用する権利を持っているように錯覚しているが、実はエネルギーを生産した人が使う権利を持っているというのが本来の姿だそうです。(納得)では、石油をはじめとする化石燃料はどうでしょう?生産者は太陽と地球なので、人間が勝手に掘り出して値段を付けて売買したりするのはそもそもおかしいし、経済力が豊かなところしか使うことが出来ない希少性を持たせて、価値と価格を維持するのもおかしな話だそうです。せめて使った分だけなにかお返しをしなければなりません。 この人間の勘違いのおおもとは「お金」にあるということです。では「お金」とはいったい何物でしょうか?この辺りから話は俄然おもしろくなってきました。 ここでとても面白かったのは「世の中には2種類のお金がある」というお話です。 どうやら問題は「数字としてのお金」にあるようです。金融機関は土地とか建物とか(お金ではないもの)を担保にして、お金を作り出して貸し出します。実はこのような金融機関が作り出したお金は、日本銀行券の何倍もあるそうです。 森野さんはこのようなお金は「費用のかかるお金」であると指摘します。つまり金融機関にお金を返すときに「利息」という費用を上乗せして返さなければならないわけです。ここまで説明を聞くと「金融機関ってナニ様?」と思いますよね・・・ 企業が成長しなければいけない原因も実はこの金融機関が作り出す「費用のかかるお金」にあるそうです。企業は利息分を返済するために、常に成長する必要があるのです。幸いなことに僕の会社は金融機関からお金を借りていないので(というか相手にされていない...)そんなに成長しなくても良いのですが (^ ^;;; そこで教授(坂本龍一さんのことです、僕はけっこう古くからのファンなので)から「利息分は商品の値段にどのくらい上乗せされているのか?」という興味深い質問が出ました。この答えには驚きました!そしてこのことだけでも皆さんにお伝えしなければ!と思ってこの報告書を書きました。 実は利息分は25〜30%(多い物は40%)程度商品の値段に含まれているそうです。 私達は銀行にお金を貸しています(預けるという言葉に置き換わっていますがノ)しかし銀行から返してもらうときには利息なんて付かないです、その上、何か商品を買うたびに銀行に沢山お金をあげているのです!! やっぱり、物はあんまり買わない方が良いのです、買うときには環境に配慮した長く使えそうな物を吟味して買う。フリーマーケットなども積極的に利用する。 実はお金にはもう一つの意味があります。「企業に対する投票権」という使い方です。環境に配慮した物しか買わない。この姿勢は企業に対しての「投票」になるわけですね!物を買うときはじっくり考えて良い物を選んで買うようにしなければ!!みなさんはどう思われますか? |
||||
| ●古川享(マイクロソフトコーポレーションバイスプレジデント)×上岡裕(NPOエコロジーオンライン代表) 『IT』---ITが地球を救う? | ||||
| 全体的にマイクロソフトのパワーポイントの説明会と言った感じでしたが、それを嫌みに見せないのが流石だな〜などと感心しながら聞いていました。
後半にさしかかって坂本教授から「ITにも良いところがあるのはわかったのですが、それを享受する為にはコンピューターを買わなければならない、(製品を造ると言うことはエネルギーを消費するのだから矛盾があるのでは?)」という確信的な質問が飛び出したのですが、やんわりとかわされてしまいました。 しかし、ビルゲイツ会長は年間に何百億という寄付を様々な方面にしているというお話もあって、思わず拍手をしてしまいました。 もう少しまじめに議論して欲しかったな〜というのがこの回の感想です。 |
||||
| ●坂本龍一(音楽家)×村上龍(作家) 『CULTURE』---美しい地球を「欲望する」 | ||||
| ここまでくると坂本教授も疲労の色が隠せなくて、旧友の村上さんとのトークはのんびりとしたムードで始まりました。確かに聞いてるだけでも疲れてくるし、集中力がなくなってきます。7時間の長丁場です。
村上さんが最近気になっているものとして「庭園」の写真を何点か見せてくれました「だからどうということではないのですが」「別にコメントもないのですが」と曖昧にしながらも、庭というのは人間の「傲慢」さを象徴しているというということをおっしゃりたいのかな?という気持ちは良くわかりました。 地球に勝手に線引きをして「庭」として考えるから、人間が自由に支配して良いように思えてくるのではないでしょうか?本来は人間が所有出来る、庭も土地も領土もないんですよ!お二人はそんなことを言いたかったのだと思います。
文責:未分離デザイン研究所 遠藤 |
||||
![]() |
会場となった有楽町マリオンのフォール前には、GREEN CREATORS NETWORKの方々の作品が展示されたり、風力発電の紹介があったり、人力発電のデモンストレーションがあったりとこちらもとても楽しめました。 | |||